利用者に必要な画面を対話から考えるFREEMIND様とのUI/UX設計
株式会社FREEMINDの空(くう)事業本部様は、システムインテグレーション事業を担う部署です。プロテアは、空事業本部様が手がけるシステム開発に、UI/UXのパートナーとして参加しています。システムを作り上げるのは空事業本部様、使う人の視点から画面を考えるのがプロテアという分担です。クライアントとの打ち合わせから関わり、画面を使う人が「迷わず、間違えない」ことを軸に、これまで複数の案件で情報設計とUIデザインを担当してきました。
- Clientお客様
- 株式会社FREEMIND 空(くう)事業本部様
- Scope対象
- システム開発におけるUI/UX設計・デザイン
- Roleプロテアの担当
- デザインに関わる進行管理・情報設計・UIデザイン
- Engagement関わり方
- 複数のプロジェクトに、UI/UXのパートナーとして参加
- WebsiteWebサイト
- koo.freemind.co.jp
空事業本部様について
空(くう)事業本部様は、FREEMIND様のシステムインテグレーション事業を担い、京都と東京を拠点にシステム開発を手がけています。過去の実績や考え方にとらわれず、お客様ごとに違う課題に合わせて、新しいものを作ります。限られた予算の中でも「創れないものはない」と、妥協せずに提案します。お客様が考えている導入が今のベストではないと感じたときは、その理由をきちんとお話しし、ご納得いただいたうえでお断りすることもあるそうです。
ご要望をそのまま形にするのではなく、お客様にとって何が良いかから考えるという点は、プロテアが画面の設計で大切にしていることと重なっています。
「誰が、どの場面で使うか」から考える
業務システムの画面は、別の仕事の合間に、毎日のように使われるものです。同じ画面でも、入力する人と、確認や承認をする人とでは、必要な情報も操作も違います。そのため設計の出発点は、画面を使う人が誰で、どのような場面で、何のために使うのかを確かめることです。
ヒアリングでは、ご要望そのものに加えて、ふだんの仕事の中で、どの操作の途中で手が止まっているのかを伺います。「この項目はいらない」というご意見の裏に、「表示されている値が信用できなかった」という困りごとが隠れていることもあるからです。必要に応じてワークショップも開き、FREEMIND様やクライアントと一緒に、利用者の視点から整理していきます。
迷わず、間違えない画面にする
聞き取った内容をもとに、画面に載せる情報と、その順序・見せ方を設計します。まず、読み込まなくても、今どこにいて次に何をすればよいかが分かるようにします。そして、押した操作が期待どおりに働き、取り返しのつかないことが起きないようにします。
たとえば、同じ意味のものはどの画面でも同じ見た目に、同じ項目は同じ位置にそろえます。ボタンの名前も、「決定」のような汎用の言葉ではなく、押すと何が起きるのかが分かる言葉を選びます。色の見え方に違いがある方にも伝わるよう、状態の違いを色だけで表さないことも、決めごとの一つです。データがまだ無いときや、入力に誤りがあったときなど、ふだんとは違う状態の画面も設計の対象です。
ご要望を、使う人の場面に置き換える
打ち合わせで出たご要望は、そのまま画面に反映するのではなく、「誰が、どの場面で、どうなるか」に置き換えて検討します。ある画面だけを変えると、ほかの画面とのつながりが崩れることがあるからです。変えることで、いま利用者が得ているものが失われないかも確かめます。
そのうえで、そのまま反映するか、条件を付けるか、別の方法をご提案するかを、理由と合わせてお伝えしています。言葉は、システムですでに使われている用語に合わせます。画面ごとに呼び方が揺れると、同じものだと気づいてもらえないからです。
設計の意図を、開発へつなぐ
画面を形にするのは、FREEMIND様の開発の皆様です。プロテアの担当には、デザインに関わる進行管理も含まれます。クライアントとの打ち合わせにも同席し、まとまった画面はHTMLにしてお渡しします。そのとき大事にしているのが、なぜその形にしたのかという設計の意図を、FREEMIND様の開発の皆様にお伝えすることです。開発の皆様と確認を重ねながら、設計した使い勝手が製品でも保たれるようにしています。
Interviewご担当者インタビュー
株式会社FREEMIND 空(くう)事業本部
システムエンジニア・プロジェクトリーダー
T.K.さん
新卒で入社した会社で、上場企業のシステムベンダーのプロジェクトに参加。200〜300人規模の開発で、開発者のとりまとめや、顧客・複数のベンダー間の調整を担当し、グローバル商社の基幹システムと在庫管理システムのリプレースなどに携わる。2017年にFREEMINDに入社し、現在は設計と顧客との折衝を中心に担当している。
UI/UXのパートナーが必要になった背景
ここ1〜2年で、生成AIが開発の現場にも一気に広がりました。T.K.さんのまわりでは、どのような変化がありますか。
AIが出てきたことで、開発者の作業はかなり効率化されていて、作るスピードは上がっています。そのぶん大事になっているのが、どういうものを作るのか、作ったものを本当に出していいのかという判断です。そこはAI任せにせず、人が責任を持つところだと考えていて、PMやPLの役割はむしろ大きくなっていると感じます。
プロテアに依頼しようと思ったのは、どのようなときでしたか。
理由は2つあります。1つは、見た目の美しさまで仕上げるには、デザインの専門家に入っていただくのがいいと考えたことです。もう1つは、利用者の視点です。僕たちは職業柄、システムとしての機能性を軸に考えるので、一般のユーザーにとっての使いやすさは、別の目で見てもらうほうがいいと思っていました。ユーザビリティやUI/UXの部分を専門に見てくれる方と組めば、機能性と使いやすさの両方を備えたシステムにできる。そう考えて、プロテアさんに入っていただきました。
不特定多数の方に使ってもらうものを作るなら、そういう配慮が必要なんだと気づきました。その見方は今、自分の中に組み込まれています。
ひとつのプロジェクトを振り返って
これまでご一緒した中で、印象に残っている案件を教えてください。
一般の方が使うアプリの、画面のデザインを一緒にしていただいた案件です。そのときに、ユニバーサルデザインの話が出て、色弱の方への配慮について話し合いました。色の見え方に違いがある方がいることは知っていたんですが、これまでは基幹システムのように、使う人が限られたシステムが中心だったので、それを考える機会がありませんでした。不特定多数の方に使ってもらうものを作るなら、そういう配慮が必要なんだと気づいて、その見方は今、自分の中に組み込まれています。
クライアントとの打ち合わせから納品まで、進め方はいかがでしたか。
プロテアさんと一緒に仕事をするときは、プロテアさんの主導で進めていただいていて、こちらにあまり手間がかからない形にしてもらえるので、安心して任せています。納品物も、こちらからお願いした形でそろえていただいていますし、顧客とのやり取りも、うまく進めていただいています。
実際の反応と、これから
納品した後、クライアントや利用者からはどのような反応がありましたか。
システムは、使いにくいところがあると、クライアントさんや利用者からすぐに声が上がるものなんです。プロテアさんにお願いした画面については、これまでそうした声が上がっていません。使う方が引っかからずに使えているということなので、満足していただけているのだと受け止めています。
今後、プロテアと取り組みたいことはありますか。
僕たちの会社の案件には、長く使われている既存のシステムが多くて、今の時代に合わせて見直したいところが出てきました。リプレースを進めていきたいんですが、お客様にとっては費用のかかることなので、ただ入れ替えるだけでなく、それに見合う価値もあわせてお伝えしたいと考えています。特に一般のユーザーが使うシステムなら、UI/UXを良くしてユーザビリティを上げ、顧客満足度を高めませんか、という提案ができると思うんです。そのプラスアルファの部分をプロテアさんと一緒に考えて、提案の段階から組んでいけたらと思っています。