はじめに
「UI設計について、何から伝えればよいのかわからない」
「漠然としたイメージはあるけれど、うまく説明できない」
そうしたお悩みを、初めてUI設計を外部に依頼される方からよくお聞きします。
UI設計は、Webサイトやシステムの“見た目”を整えるだけでなく、ユーザーが迷わず目的の操作にたどり着けるよう導く“設計図”のようなものです。
本記事では、UI設計を初めて外注する方に向けて、スムーズな進行のために準備しておくべきポイントを解説します。
UI設計とは何をすることか?
「UI(ユーザーインターフェース)」とは、ユーザーがサービスやサイトと接する“入り口”を指します。
UI設計は、このユーザーの操作体験をデザインする行為です。
たとえば:
- ボタンの配置
- メニューの開き方
- 画面遷移の設計
といった点を、ユーザーの行動を前提に、使いやすさを追求しながら設計します。
「UX(ユーザー体験)」と混同されがちですが、UXが“体験全体”を意味するのに対し、UIは“操作のしやすさ”や“視認性のわかりやすさ”といった要素に特化した領域です。
UI設計前に整理しておきたい3つのポイント
UI設計に入る前に、クライアント側で整理しておくべき基本的な項目が3つあります。
1. ユーザー(誰が使うのか)
- 一般ユーザーか、企業担当者か、あるいは学生か
- 年齢層やITリテラシーの水準も重要です
2. 目的(何をしてほしいのか)
- 資料請求を促したい
- 商品購入を完了させたい
- 学内システムにスムーズにログインしてもらいたい
目的が明確になることで、UI設計の方向性が定まります。
3. 導線(どう使ってもらうのか)
- どのような導入経路からアクセスし、どのような操作の流れになるのか
- 他のシステムとの連携があるか
こうした情報は、効果的な動線設計の基礎となります。
発注時に伝えてほしいこと
「まだまとまっていない」という段階でも、遠慮は不要です。
ただし、以下のような情報があると、UI設計をスムーズに進行できます。
- 参考サイト(デザインや構成の好例)
- ロゴ、ブランドカラー、フォントなどの指定要素
- 想定しているページ構成(例:トップページ・お問い合わせ・FAQなど)
- 現在の課題点(例:更新しづらい、導線がわかりづらい等)
これらの情報をもとに、「このようなUIが適しているのでは」と、こちらから具体的なご提案が可能になります。
UI設計は“共に考える”プロセス
UI設計は、「発注者がすべて決め、制作会社がその通りに作る」という一方的な関係ではありません。
私たちは、“ともに考える”プロセスを大切にしています。
- 現状の課題をヒアリング
- ユーザー像を一緒に想像
- 代替案や改善の提案を行う
こうしたコミュニケーションを重ねることで、本当に使いやすいUIが生まれます。
おわりに
「UI設計について、何をどう伝えればよいかわからない」と悩む方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
もし、まだ具体的なイメージがまとまっていない段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に、ユーザーにとって快適で使いやすいWebサイトをつくっていきましょう。